塗装指板のフレット交換
- FUGA GUITARS
- 10月23日
- 読了時間: 3分
楽器店様からのご依頼でワンマンライブを控えたアーティスト様の楽器のフレット交換&ナット交換をご依頼していただきました。
肝心な交換前の写真を撮り忘れたのですが、ギターボーカルの方の楽器でローフレットを中心に激しくすり減っていました!

フレットを抜いた後の写真です。
スタッドによるめくれを抑える為にタイトボンドを薄めたものを使って抑えています。

古い塗膜を除去し指板調整を終えた写真です。
フレットが打ち込まれた後の反り具合を読んで、仕上がった後に順反りにも逆反りにも極力対応出来るところにロッド調整をして指板Rやストレートをしっかり出します。
ここでは上手く書ききれない要素をたくさん考慮して状況に合わせてロッド調整や指板調整をしていきます。
当工房は「なんとなく整える」「なんとなくフレットを打ち込む」というフレット打ちは一切やりません。
もちろん、私に限らずちゃんとされているリペアマンはここはしっかりやっています。
フレットワークやナットワークは違いが露骨に出る所です。

今回は塗装指板ですので指板調整の後、ツヤ消し仕上げで塗装を施しました。
こちらの楽器は比較的色焼けは少なく無着色でもそこまで違和感は無さそうでしたが、ほんの僅かに焼けているので色合わせ致しました。
この写真では指板しか写っていないのでわかりませんが、これでフレット交換されたものとは思えないほどに全く違和感のない仕上がりになりました。

フレットを打ち込み終わったところの写真です。
しっかりと指板調整したものにしっかりとフレットを打つという事が出来ていれば、フレットのすり合わせでストレートを出すのに余分に削らなくても最小限の削りで抑える事が出来ます。
そこが一番難しいのですが、先程も言ったようにここをなんとなくでやっているものとはかなり差が出ます。
なのでリペア目線で言うと安い価格帯の楽器よりも高価格帯の楽器の方がフレット交換は大変やりやすいです。
最初の状態がしっかりしているだけで全然違います。

フレットエッジの処理をしてすり合わせが完了しました。
新品の状態に戻りました!
これで当分弾き込んでいただけると思います。
すごく簡単にここまでのプロセスをご紹介いたしましたが、書き切れないようなものすごく細かい所まで気を配って作業を進めております。

今回ご紹介するのはフレット交換だけですが、ナットも交換してしっかりセッティングして完了です。
ライブの成功をお祈りしております。
ご依頼ありがとうございました!
塗装指板のフレット交換に関しても、ご対応致しますのでご検討の方はお問い合わせフォーム・公式LINE・InstagramのDM等で是非お問い合わせ下さい!


![フレット交換 [Fender Japan ST62-66 US]](https://static.wixstatic.com/media/b66f2b_189a1a0842e14bf996af4143289e8c06~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_735,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/b66f2b_189a1a0842e14bf996af4143289e8c06~mv2.jpg)

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